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例会発表要旨(岸本氏)

 キリシタン時代トレント公会議を背景に、日本でも聖人の取り次ぎを求め、その生き方を模範とする教えが日本語に翻訳し伝えられた。しかし、宗教改革者たちによる批判やトレント公会議の宣言は、当時ヨーロッパにおいて迷信的な聖人崇敬が広く行われていたことの証拠でもある。
 戦闘時に聖ヤコブ(サンチャゴ)の名を叫ぶ習俗は、レコンキスタの戦いを機にイベリア半島で広まったものであるが、日本にも聖人伝などを通して伝えられ、実際に島原天草一揆に於いて一揆軍が用いていたという。またカクレキリシタンの伝承にも、ヨーロッパ起源の守護聖人への信仰やヴェロニカら伝説的聖人の存在など、16-17世紀の宣教に典拠を求めることが可能なものがある。
 このように聖人崇敬の点から見ても、キリシタン時代日本人が受容したキリスト教が、中世の流れを強く受けていたこと、南欧特にポルトガル・スペインの地域色が濃いものであったことが明らかである。

6月例会

次回例会は、以下の通りです。
変更がありますので、ご注意ください。

日時     6月6日(土)13:00
場所     国際基督教大学(教室は未定)
        第2教育研究棟201号室 以下のキャンパスマップを参照してください。
        ※「第1教育研究棟」ではありませんのでご注意下さい
報告者    村井早苗氏「若桑みどり著『聖母像の到来』」を読む
史料輪読  清水有子氏

「キャンパスマップ」
第2教育研究等は6番です


3月例会案内

日時      3月19日(木)14時より
場所      日本女子大学百年館高層棟7階717号室
報告者     岸本恵実氏 「キリシタンの聖人崇敬」
史料輪読    内藤幹生氏

次回例会案内

日時  2009年1月10(土) 13:00〜16:30
場所  日本女子大学(目白)百年館高層棟7階717号室
報告者 大橋幸泰氏
論題  自著を語る(『検証島原天草一揆』吉川弘文館、2008年)
史料輪読 澤柳茉澄氏

次回例会のご案内

次回の研究会については、以下の通りです。
 日時 10月4日(土) 13時より
 場所 日本女子大学(目白)百年館高層棟7階717
 報告者 澤柳茉澄氏
 輪読  清水有子氏
プロフィール

Author:キリシタン学研究会
キリシタン関係の文学・語学・史学・神学・芸術、その他関係の諸分野の研究と、情報交換を行うことを目的とする学会です。

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